>> あとがき
「空孵」、完結です。原稿用紙約102枚分でした。
「天濫・群青・空孵」の最後になります。ここまでのお付き合い、ありがとうございます…!
悪人気質で、どうしようもない残酷さがつきまとう骸さん・互いにボロボロのずたずたになりつつも愛を確認しあえるようになるまでの骸ツナ、なんてコンセプトがありました。「空孵」に辿り付く前にも、骸さんはツナにかなりの仕打ちをしたんだろうなァ・・・、と、思いつつ中盤まで書いてました。「天濫」「群青」は筋が決まっていたのに対して、「空孵」は後半だけ決まっていて、前半は「骸ツナ殺し合い」としかメモしていなかったためにいらぬ苦労をしたりもしてました。
もともと、「天濫」の最終話だけが先行したお話でした。
そのあとで「群青」の最終話のアウトラインができて、それに繋がる話として「空孵」の結末を考えてました。結局、時間がかかるだろうとの判断で、これらはお蔵入りになって短編「悪魔の恋情」を書いたりしてました。その後、この短編の骸さんと一連の骸さんに精神的なつながりを見出して一つの話にできるなぁと…。それで、三部作に至った次第です。
骸とツナと、二人一緒に行方不明になってしまったあとは…、実はあまり考えてないんですけれども…、
たぶん、二人とも精神的にでかく傷を負ったので開き直るには数年がかかるんじゃないかしら…。たまに骸が失踪したりツナが失踪したりしながら、なんとか一緒にいつづけて、10年くらい経ったらコッソリとイタリアに戻ってこれるように…なるかしら。ボンゴレファミリーや、骸の意思を継いでゲリラ活動を続けてる千種と犬を、物陰からはらはらしながら見守ってたりするかもしれません。でも骸さんは改心したわけじゃないので、はらはらしながらボンゴレファミリーを覗いてるツナさんは新鮮だなぁとか呑気に考えてたりするかもしれません。…あら?
まあ、そんな感じに想像したりしてます。ツナはもう、自分を捧げとけば骸さんは大人しくなるので、それならそれでいいかぁ、くらいに割り切ってたりするかもしれないです。10年の成果かもしれません。
三作を総合してほぼ300枚!
ここまで読むのにどれくらい気力がいるんだろう…、
などと思いました。最後までお付き合いいただけて嬉しいです…!
長くなったので後書きは別ページにもって来ました。この場と、本編とで少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。お読み頂きありがとうございます!
06/10/9 にて
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